【新料金比較】UQモバイルとY!mobileはどっちがおすすめ!?徹底比較してみた

UQモバイル VS Y!mobile

UQモバイルとY!mobileはどちらも大手キャリアのサブブランドとして知られる格安スマホです。

通信速度が速い、電話の完全かけ放題がある、キャリア決済やキャリアメールに対応するなど共通点が多くあります。

さらに料金プランおよび月額料金もぱっと見ではほぼ同じで、見分けがつきにくいです。

実際、UQモバイルとY!mobileのどちらにすればいいのか迷っている人も多いでしょう。

そこで本記事では、UQモバイルとY!mobileを月額料金やデータ通信の使い勝手といったさまざまな観点で徹底比較してみました。

料金はほぼ同じだがUQモバイルは柔軟性がある

まずは多くの人が気になる「月額料金」でUQモバイルとY!mobileを比較してみます。

結論から言うとUQモバイルとY!mobileの月額料金はほぼ同じです。

ただし、通話オプションを選択できるUQモバイルのほうがY!mobileより柔軟性があります。

UQモバイルとY!mobileの料金プランをまとめると以下の通りです。

項目UQモバイルY!mobile
データ通信量プランS:3GB
プランR:10GB
プランS:3GB
プランM:10GB
プランR:14GB
月額料金プランS:1,980円
プランR:2,980円
プランS:2,680円
プランM:3,680円
プランR:4,680円
かけ放題かけ放題:1,700円
10分かけ放題:700円
通話パック(60分):500円
スーパーだれとでも定額:1,000円

同じデータ通信量のプラン同士を比較すると、UQモバイルが700円安いです。

Y!mobileは全プランに電話の10分かけ放題が標準で付属しており、その分だけ月額料金が高くなっています。

UQモバイルは10分かけ放題が700円の有料オプションなので、10分かけ放題を使う場合の料金は全く同じです。

例えばプランS(3GB)+10分かけ放題ならどちらも月額料金は2,680円になります。

  • UQモバイル:プラン料金1,980円+10分かけ放題700円=2,680円
  • Y!mobile:プラン料金2,680円+10分かけ放題0円=2,680円

回数・時間ともに無制限のかけ放題を使う場合も月額料金は全く同じです。

したがって、電話をある程度使う人ならUQモバイルもY!mobileも料金的な違いはありません。

電話をしないならUQモバイルが安い

一方、電話をあまりしない人はUQモバイルを選ぶと安くなります。

通話オプションなしの料金はUQモバイルがY!mobileより700円安いです。

1年換算で8,400円の差になります。

また、UQモバイルは毎月60分まで無料で通話ができる「通話パック」の選択も可能です。

通話パックは月額500円なので、トータルの月額料金はY!mobileより200円安くなります。

したがって、電話をあまりしない人はUQモバイルを選んだほうがスマホ代の節約が可能です。

通話時間によってオプションを選択できる柔軟性の高さもUQモバイルの特徴の1つと言えます。

10GB以上のデータ通信を使うならY!mobileを選ぶ

毎月10GB以上の高速通信を使うならY!mobile一択です。

UQモバイルは14GBのデータ通信が使えた「スマホプランL」が2020年5月で終了しました。

現在は10GBのスマホプランRが最大です。

一方、Y!mobileなら14GBのデータ通信が使える「スマホベーシックプランR」が利用できます。

毎月10~14GBのデータ通信を使うならY!mobileのスマホベーシックプランRを選んでください。

通信速度もほぼ同じ

格安スマホを使う際に気になる「通信速度」ですが、UQモバイルとY!mobileの通信速度はほぼ同じです。

どちらも1日を通して安定しており、回線混雑時も速度が落ちません。

他の格安スマホだと使いものにならないことが多い平日お昼や夕方も、UQモバイルとY!mobileは速度が速いです。

UQモバイルとY!mobileなら、どちらを選んでも1日を通して快適にスマホを使えます。

データ通信の使い勝手はUQモバイルが優秀

通信速度はどちらも優秀ですが、データ通信の使い勝手や機能性はUQモバイルに軍配が上がります。

項目UQモバイルY!mobile
データ繰り越し×
低速通信の最大速度プランS:300kbps
プランR:1Mbps
プランS:300kbps
プランM/R:1Mbps
速度切り替え×
バースト転送×

UQモバイルはデータ繰り越しが可能

UQモバイル 繰り越し
(出典:https://www.uqwimax.jp/mobile/norikae/data/)

UQモバイルはデータ通信量の繰り越しが可能です。

月末に余ったデータ通信量を、翌月に繰り越して使えます。

一方、Y!mobileはデータ繰り越しに非対応です。

余ったデータ通信量は繰り越されることなく破棄されてしまいます。

データ繰り越しに対応しているUQモバイルのほうが、データ通信量を無駄なく利用可能です。

UQモバイルは速度切り替え&バースト対応

UQモバイル 速度切り替え
(出典: https://www.uqwimax.jp/mobile/plan/smart/)

低速通信の使い勝手もUQモバイルが優秀です。

UQモバイルは速度切り替えに対応しており、いつでも高速通信と低速通信を切り替えられます。

普段は低速通信にしておき、データ通信量を節約することが可能です。

さらに最初の読み込みだけ高速通信が使えるバースト転送にも対応しています。

低速通信でもSNSやブラウジングといった軽い用途は快適です。1Mbpsの低速通信が使えるスマホプランRなら標準画質の動画もスムーズに再生されます。

Y!mobileは速度切り替えもバースト転送も非対応です。

プランM/Rは低速通信の最大通信速度が1Mbpsにアップしたものの、UQモバイルのように低速通信に切り替えてデータ通信量を節約することはできません。

低速通信を活用したいならUQモバイルがおすすめです。

どちらも家族割やネット回線とのセット割がある

UQモバイルもY!mobileも家族割やネット回線とのセット割があります。

  • 家族割
  • ネット回線とのセット割
  • シニア割(60歳以上向けの割引)

細かい所で違いがあるものの、どちらの割引も内容はほぼ同じです。

家族割の内容は同じ

Y!mobile 家族割引
(出典:https://www.ymobile.jp/plan/discount/kazokuwari/)

家族割の内容はUQモバイルでもY!mobileでもほぼ同じです。

複数回線を契約すると、2回線目以降(最大9回線まで)は500円の割引を受けられます。

離れたところに暮す家族や苗字が違う家族も対象になる点も同じです。

家族で使うなら、UQモバイルでもY!mobileでもお得になります。

ネット回線とのセット割も内容はほぼ同じ

Y!mobile おうち割 光セット(A)
(出典:https://www.ymobile.jp/plan/discount/hikarisetwari/)

ネット回線とのセット割は内容が微妙に違いますが、トータルの割引額は同じです。

項目UQモバイルY!mobile
サービス名称ギガMAX月割おうち割 光セット(A)
割引内容1回線目のみ500円割引最大10回線まで500円割引
対象のネット回線UQ WiMAX2+
ビッグローブ光
SoftBank 光
SoftBank Air
家族割との併用×

割引額はどちらも1回線につき500円です。

UQモバイルは1回線しか適用されないのに対して、Y!mobileは10回線まで適用されます。

その代わり、Y!mobileの「おうち割 ひかりセット(A)」は家族割と併用できません。

UQモバイルのギガMAX月割は家族割と併用できるので、トータルの割引額は全く同じです。

例えば家族4人で家族割とネット回線とのセット割を利用する場合は、どちらを選んでも2,000円割引されます。

項目UQモバイルY!mobile
家族割500円×3×
ネット回線とのセット割500円500円×4
トータルの割引額2,000円2,000円

割引額は同じになるので、利用しているネット回線に合わせて選ぶと良いでしょう。

シニア向けの割引も内容は違うが料金はほぼ同じ

UQモバイルもY!mobileも60歳以上のシニア向けの割引サービスがあります。

項目UQモバイルY!mobile
割引内容①かけ放題が6ヶ月間無料
②7ヶ月目以降も700円で利用可能
③メールサービスが無料
スーパーだれとでも定額が無料
対象端末BASIO4/おてがるスマホ01/DIGNO Phoneかんたんスマホ

最初の6ヶ月間はUQモバイルがY!mobileより700円安いです。

7ヶ月目以降はかけ放題が700円で使えるようになるため、Y!mobileと月額料金が全く同じになります。

例えばプランS+かけ放題ならどちらも2,680円です。

  • UQモバイル:スマホプランS(1,980円)+かけ放題(700円)=2,680円
  • Y!mobile:スマホベーシックプランS(2,680円)+かけ放題(無料)=2,680円

UQモバイルのシニア割にはメールサービスが無料という特典もあります。

ただ、Y!mobileはメールサービスがそもそも無料です。

したがって、7ヶ月目以降はUQモバイルとY!mobileのどちらでシニア向け割引を利用しても料金に差はありません。

通信エリアはどちらも全国をカバーしている

通信エリアはUQモバイルもY!mobileも全国各地をカバーしています。都市部であれば電波が入らなくて困ることはほとんどないでしょう。

一方、地方や山間部だと電波が入りにくいこともあります。

UQモバイルはau回線、Y!mobileはソフトバンクと自社回線を利用しています。

auが使えている人はUQモバイルも使えますし、ソフトバンクが使える人はY!mobileも使えるという認識でOKです。

UQモバイルもY!mobileも、公式サイトで通信エリアを調べられます。

心配な人は事前にチェックしておいてください。

取り扱い端末も互角。iPhoneの種類も同じ

UQモバイルとY!mobileは端末セットも取り扱っています。

2020年11月現在、それぞれで取り扱っている端末は以下の通りです。

キャリア端末
UQモバイルiPhone SE(第2世代)、Galaxy A41、OPPO Reno3 A、AQUOS sense3 basic、BASIO 4、Galaxy A20、AQUOS sense3
Y!mobileiPhone SE(第2世代)、iPhone 7、OPPO Reno3 A、かんたんスマホ2、Xperia 10 II、Android One S7/S6/S5/X5、Libero S10、Xperia 8、HUAWEI P30 lite、かんたんスマホ

UQモバイルもY!mobileもiPhone SE(第2世代)のセット購入が可能です。

Androidも細かいラインナップは異なるものの、エントリークラス~ミドルレンジが中心な点では共通しています。

したがって、取り扱い端末はあまり大きな差がありません。

店舗数はY!mobileが圧倒

UQモバイルとY!mobileはどちらも実店舗がありますが、店舗数はY!mobileが圧倒的に多いです。

項目UQモバイルY!mobile
総店舗数約2,800店舗約4,000店舗
直営店舗約180店舗約1,000店舗

UQモバイルの直営店舗「UQスポット」は全国に約180店舗あります。

格安スマホの店舗数としては多いですが、大手キャリアと比べると少ないです。

とくに地方だと1県に1店舗しかないことも珍しくありません。

Y!mobileの直営店舗「ワイモバイルショップ」の店舗数は全国約1,000店舗と多いです。

ソフトバンクショップと併設されているケースが多く、地方にも数多く店舗があります。

対面サポートを重視するならY!mobileが有利ですね。

その他の特徴で比較

続いて、ここまでのカテゴリに当てはまらないその他の特徴でUQモバイルとY!mobileを比較してみました。

Y!mobileはLINEのID検索が使える

LINEモバイルのID検索

Y!mobileはLINEのID検索が使えます。

LINEのID検索をするには年齢認証が必要ですが、Y!mobileはMy SoftBank経由で年齢認証が可能です。

UQモバイルは年齢認証ができないため、LINEのID検索はできません。

LINEのID検索をできる格安スマホはほとんどないため貴重です。

Y!mobileユーザーはYahoo!ショッピングがお得

Enjoyパック
(出典:https://www.ymobile.jp/service/ymobile/enjoy/)

Y!mobileユーザーはYahoo!ショッピング利用時の還元率が最大10%にアップします。

  • 通常の還元率:1%
  • Yahoo!プレミアム会員無料登録:+4%
  • Enjoyパック加入:+5%

Y!mobileユーザーは月額462円のYahoo!プレミアム会員に無料で登録可能です。

Yahoo!プレミアム会員はYahoo!ショッピングの還元率が+5%されます。

さらに、Y!mobileの有料オプション「Enjoyパック」契約で還元率が追加で+4%されます。

Yahoo!プレミアムとEnjoyパックを合わせると、合計還元率は驚異の10%です。

Enjoyパックは500の月額料金がかかりますが、Yahoo!ショッピングの500円クーポンももらえます。

Yahoo!ショッピングのヘビーユーザーはY!mobileを契約するとお得ですよ。

Y!mobileは容量シェアができる

Y!mobile シェアプラン
(出典:https://www.ymobile.jp/plan/smartphone/shareplan/)

Y!mobileは最大3枚のSIMカードで容量シェアが可能です。

単体では契約できず、スマホプランに追加する形で利用します。

プランSは980円、プランM/Rなら490円でSIMカードの追加が可能です。

何枚追加しても月額料金は変わりません。

スマホベーシックプランM/Rなら3枚追加しても月額料金は490円で済みます。

メインのスマホでスマホベーシックプランを使いつつ、サブ端末やタブレットでもデータ通信を使いたい人におすすめです。

UQモバイルはデータ通信専用SIMが利用可能

UQモバイルはシェアプランがありませんが、代わりにデータ通信専用SIMの利用が可能です。

月額980円で3GBのデータ通信が使えます。

Y!mobileのシェアプランと違い、単体契約が可能です。

メイン回線とは容量を別にしてサブ端末を使いたい人に向いています。

UQモバイルとY!mobileはどっちがおすすめ?

最後に、ここまで比較してきた結果からUQモバイルとY!mobileがそれぞれどのような人におすすめなのかを解説します。

UQモバイルがおすすめの人

以下のような人にはUQモバイルがおすすめです。

  • 電話をあまりしない人
  • 状況に応じて通話オプションを選択したい人
  • 低速通信を活用したい人
  • WiMAXかビッグローブ光を使っている人
  • データ通信専用SIMを契約したい人

基本の月額料金はUQモバイルが安いです。

電話を利用しないなら通話オプションをつけなくて済むので、その分だけY!mobileより安くなります。

状況に応じて柔軟に通話オプションを替えられるのも魅力です。

UQモバイルは速度切り替えやバースト転送に対応しており、低速通信を有効活用できます。

Y!mobileもプランM以上は低速通信の速度が1Mbpsになりましたが、速度切り替えはできません。

低速通信を活用するならUQモバイル一択です。

UQモバイルはUQ WiMAXおよびビッグローブ光とセットで月額料金が割引されます。

どちらかのネット回線を使っているならUQモバイルにするとお得です。

UQモバイルはデータ通信専用SIMも契約できます。

容量シェアせずにタブレットやサブ端末用の回線を利用したい人におすすめです。

Y!mobileがおすすめの人

以下のような人にはY!mobileがおすすめです。

  • 10GB以上のデータ通信を利用する人
  • ソフトバンクのネット回線を使っている人
  • 対面サポートを重視する人
  • Yahoo!ショッピングのヘビーユーザー
  • 容量シェアをしたい人

Y!mobileは14GBのデータ通信が利用できるスマホベーシックプランRがあります。

UQモバイルでは10GBしか利用できないので、10GB以上使うならY!mobile一択です。

Y!mobileはソフトバンクのネット回線とセットで割引を受けられます。

ネット回線がソフトバンクならY!mobileを選択してください。

UQモバイルとY!mobileはどちらも実店舗がありますが、店舗数はY!mobileが多いです。

店舗数が多いY!mobileのほうがUQモバイルより対面によるサポートを受けやすいと言えます。

Y!mobileユーザーはYahoo!ショッピングの還元率が最大10倍にアップします。

Yahoo!ショッピングのヘビーユーザーはY!mobileにするとお得です。

Y!mobileは最大3枚のSIMカードで容量をシェアできます。

複数のサブ端末やタブレットを使うならY!mobileが安いです。

まとめ

以上、UQモバイルとY!mobileをさまざまな観点から比較してみました。

UQモバイルは柔軟にかけ放題オプションを選べるのと、速度切り替えに対応しているのが大きな特徴です。

とくにスマホプランRなら1Mbpsの低速通信を活用できるので、速度切り替えに対応しているのが大きなアドバンテージとなります。

Y!mobileは店舗数の多さとYahoo!ショッピングの還元率アップが魅力です。料金面ではUQモバイルのほうが有利ですが、サービス内容の充実度はY!mobileに軍配が上がります。

一見似ているUQモバイルとY!mobileですが、細かく比較すると違いがたくさんありました。

本記事を参考に、自分にピッタリな方を選んでくださいね。

ライター紹介
aonegi1993

格安SIMやスマホが好きなフリーランスライター。大学時代に節約のため格安SIMを使い始めたのをきっかけに、スマホライターとして活動中