イオンモバイルの料金プランとメリット・デメリットまとめ

イオンモバイルは流通大手のイオンが手掛ける格安スマホです。

全国のイオン店舗で取り扱っており、対面によるサポートを受けられます。

初めて格安スマホを使う人やシニア層でも安心して利用することが可能です。

複数のSIMカードで容量をシェアする「シェアプラン」もあります。

他社よりもシェアプランの料金が安いので、家族で格安スマホを使いたい人や複数の端末でデータ通信を利用したい人にもおすすめです。

本記事ではそんなイオンモバイルの料金プランとメリット・デメリットについて解説します。

イオンモバイルの料金プラン

イオンモバイルの料金プランは大きく分けて以下の2つです。

  • 音声プラン/データプラン
  • シェア音声プラン

音声プラン/データプラン

音声プラン/データプランは1枚のSIMカードを利用するスタンダードなプランです。

利用できるデータ通信量と月額料金をまとめました。

データ通信量音声通話SIMデータSIM
200MB※980円
500MB1,130円
1GB1,280円480円
2GB1,380円780円
4GB1,580円980円
6GB1,980円1,480円
8GB2,680円1,980円
12GB3,280円2,680円
20GB4,680円3,980円
30GB5,680円4,980円
40GB6,980円6,480円
50GB8,980円8,480円
※60歳以上のみ契約できる

200MB~50GBまで、全部で12種類ものデータ通信量が用意されています。

格安スマホの中でもかなり多いですね。

他の格安スマホでは定番の3GBプランがなく、代わりに2GBや4GBといった珍しいデータ通信量が用意されています。データ通信量が細かく分かれているので、自分にピッタリのプランを見つけやすいです。

ドコモ回線のデータSIMでSMSを使う場合は+140円の月額料金を支払います。au回線はデータSIMでもSMSが無料です。

シェア音声プラン

イオンモバイル シェア音声プラン
(出典:https://aeonmobile.jp/plan/share/)

シェア音声プランは最大5枚のSIMカードでデータ通信量をシェアできます。

データ通信量ごとの月額料金は以下の通りです。

データ通信量月額料金
4GB1,780円
6GB2,280円
8GB2,980円
12GB3,580円
20GB4,980円
30GB5,980円
40GB7,280円
50GB9,280円

追加するSIM1枚につき以下の利用料がかかります。

追加枚数音声通話SIMSMS付きデータSIMデータSIM
2枚目まで700円140円0円
3枚目以降900円340円200円

追加SIM2枚まで(本回線と合わせて3枚でシェアする場合)は追加利用料200円がかかりません。

シェアプランを上手く活用すれば、個別に契約するより安いです。

例えば家族3人で1人あたり2GBのデータ通信量を利用するとします。このケースでは2GBプランを個別に契約するよりシェア音声6GBプランを3人でシェアするほうが安いです。

契約方法月額料金合計
2GBプランを個別に契約4,140円
シェア音声6GBプランをシェア3,680円

反対に、場合によってはシェアプランを利用すると割高な時もあります。

例えば夫婦でそれぞれが4GB利用する場合、シェア音声8GBプランをシェアするより4GBプランを個別に契約したほうが安いです。

契約方法月額料金合計
4GBプランを個別に契約3,160円
シェア音声8GBプランをシェア3,680円

通常のプランとシェアプラン、どちらを利用するかはしっかり料金シミュレーションした上で判断してください。

イオンモバイルのメリット

イオンモバイルのメリットは以下の通りです。

  • 全国200店舗以上のイオンで取り扱っている
  • ドコモ回線とau回線に対応
  • シェアプランが安い
  • データ通信量の追加チャージも安い
  • 速度切り替え・バースト転送対応
  • 最低利用期間なし
  • 1週間無料で試せる

全国200店舗以上のイオンで取り扱っている

イオンモバイル 店舗
(出典:https://aeonmobile.jp/shoplist/aeonmobileaeonmallkakamigahara/

イオンモバイル最大の特徴が全国200店舗以上のイオンで取り扱っていることです。

一般的な格安スマホはコストを削減するため、店舗を設けていません。店舗があったとしても都市部のみか、家電量販店・携帯ショップに申し込みカウンターだけがあるケースが多いです。

イオンモバイルは全国200店舗以上のイオン専用のカウンターを設けています。

申し込みはもちろん、料金プラン変更や故障・修理受付、各種設定サポートなど、対面による手厚いサポートを受けることが可能です。

イオンは地方や郊外にも多く出店しています。都市部以外に住んでいる人もサポートを受けやすいですよ。

対面によるサポートを受けたい人にはイオンモバイルがおすすめです。

ドコモ回線とau回線に対応

イオンモバイル 対応回線
(出典:https://aeonmobile.jp/about/)

イオンモバイルはドコモ回線とau回線の2つに対応しています。

ドコモ回線ではドコモのスマホが、au回線ではauのスマホがそのまま利用可能です。自分の利用するスマホに合わせて回線を選べるのが大きなメリットと言えます。

ドコモ回線でもau回線でも基本的なサービス内容はほぼ同じです。ただし、データSIMに関しては以下のような違いもあります。

  • au回線はデータSIMでもSMSが無料
  • タイプ2はドコモ回線のみ

イオンモバイルのSIMカードにはタイプ1とタイプ2があります。タイプ2はドコモ回線のみかつ音声通話SIMがありませんが、代わりに低速通信が制限なく使い放題です。

低速通信メインで利用するならタイプ2のSIMカードを選びましょう。低速通信については後ほど詳しく説明します。

シェアプランが安い

イオンモバイルはシェアプランが安いです。

他の格安スマホでもシェアプランはあります。同じシチュエーションで比較すると、イオンモバイルのシェアプランが一番安くなるケースが多いです。

実際にさまざまなシチュエーションで比較してみました。

  • ケース①6GBプランを夫婦でシェア
  • ケース②個人が6GBプランを3台のデバイス(音声1枚データ2枚)でシェア
  • ケース③30GBを家族5人でシェア

ケース①6GBプランを夫婦でシェア

まずは6GBプランを夫婦でシェアする場合の月額料金を比較してみました。

格安スマホ月額料金合計
イオンモバイル2,980円
BIGLOBEモバイル3,050円
IIJmio3,320円
LIBMO3,000円
OCNモバイルONE2,980円
エキサイトモバイル3,350円

イオンモバイルがもっとも安いですね。

さらにイオンモバイルはデータSIMをもう1枚無料追加できます。

夫婦でデータ通信量をシェアしつつ、タブレットやサブ端末でもデータ通信を使いたい人にもおすすめです。

ケース②個人が6GBプランを3枚のSIM(音声1枚データ2枚)でシェア

続いては家族ではなく個人が6GBプランを3枚のSIMでシェアする場合です。

音声通話SIMをメインのスマホで利用し、データSIMをサブ端末とタブレットで利用すると仮定しています。

格安スマホ月額料金合計
イオンモバイル2,280円
BIGLOBEモバイル2,550円
LIBMO2,420円
OCNモバイルONE2,780円
エキサイトモバイル2,650円

イオンモバイルが他社より200円ほど安いですね。

2枚まではデータSIMを無料で追加できるため、このケースではイオンモバイルが一番安くなります。

ケース③30GBを家族5人でシェア

最後に30GBの大容量プランを家族5人でシェアするケースを見てみます。

格安スマホ月額料金合計
イオンモバイル9,180円
BIGLOBEモバイル11,050円
OCNモバイルONE9,980円
エキサイトモバイル10,160円

イオンモバイルが他社より800~1,000円ほど安いです。

最も高いBIGLOBEモバイルと比べると2,000円近い差があります。

イオンモバイルは大容量プランを家族で分け合う場合もお得です。

データ通信量の追加チャージも安い

イオンモバイルはデータ通信量の追加チャージが1GB/480円と安いです。

他社と違い、イオンモバイルは追加チャージしたデータ通信量を繰り越せません。

その代わりに追加チャージ料が業界最安値クラスです。

主要な格安スマホで1GBのデータ通信をチャージする際の料金を比較してみました。

格安スマホ1GBチャージする場合の料金
イオンモバイル480円
BIGLOBEモバイル3,000円
IIJmio2,000円
LINEモバイル1,000円
mineo1,500円
OCNモバイルONE※500円
UQモバイル1,000円
Y!mobile1,000円
楽天モバイル500円
※新コースかつアプリからチャージした場合

1GB以上チャージする場合、1,000円を超えることがほとんどです。

チャージした当月中に使い切れるなら、イオンモバイルの追加チャージはかなりお得と言えますね。

速度切り替え・バースト転送対応

イオンモバイル 高速通信オンオフ
(出典:https://aeonmobile.jp/about/)

イオンモバイルは「速度切り替え」と「バースト転送」に対応しています。

速度切り替えは高速通信と低速通信を自由に切り替えられる機能です。低速通信に切り替えると最大通信速度が200kbpsになりますが、データ通信量を消費しなくなります。

バースト転送は低速通信中でも最初の読み込みだけ高速通信が使える機能です。バースト転送により、SNSやブラウジング、音楽ストリーミングなどの軽い用途なら低速通信でもこなせます。

低速通信を活用したい人にもおすすめです。

なお、イオンモバイルのデータSIMで低速通信をたくさん使うならドコモ回線のタイプ2を選びましょう。

タイプ1だと低速通信を3日で366MB以上使うとさらに制限がかかります。タイプ2なら直近3日間の制限がないので、思う存分低速通信を使うことが可能です。

最低利用期間なし

イオンモバイルは音声通話SIMにも最低利用期間がありません。

いつ解約しても違約金は不要です。合わなかったらすぐに解約できるので、気軽に契約できます。

ただし、MNP転出する場合は高額な手数料がかかる可能性があるので要注意です。

1週間無料で試せる

イオンモバイル無料貸し出しサービス
(出典:https://aeonmobile.jp/plan/lend-free/)

イオンモバイルでは「無料貸し出しサービス」を実施しています。

完全無料でイオンモバイルのSIMと端末(arrows M03)を1週間レンタル可能です。実際に契約する前に、イオンモバイルの使い勝手を試せます。

初めて格安スマホを使う人でも安心ですね。

イオンモバイルのデメリット

イオンモバイルのデメリットは以下の通りです。

  • 混雑時は通信速度が遅くなる
  • MNP転出する際は高額な手数料がかかる可能性がある
  • オンラインで解約できない
  • シェアプランにMNP転入する際は名義の統一が必要
  • LINEのID検索やキャリアメールが使えない

混雑時は通信速度が遅くなる

イオンモバイルは混雑時になると通信速度が遅くなります。

とくに平日お昼はスマホを利用する人が多くなるため、極端に遅いです。

例として格安スマホの通信速度計測サイト「keisoku.io」のデータを見てみましょう。

お昼の速度が0.3Mbpsと極端に遅いのが分かります。

低速通信とほとんど変わらない速度なので、動画視聴やゲームは難しいでしょう。

反対に朝と夜はそこそこの速度が出ています。SNSや動画視聴も快適に利用可能です。

混雑する時間帯に使わないのであればイオンモバイルでも問題ありませんね。

MNP転出する際は高額な手数料がかかる可能性がある

イオンモバイルから他社にMNP転出する際は高額な手数料がかかる可能性があります。

  • 他社からイオンモバイルにMNPした回線の場合:3,000円
  • 新規契約した回線を90日以内にMNP転出する場合:15,000円
  • 新規契約した回線を91日以降にMNP転出する場合:3,000円

他社からイオンモバイルにMNP転入した回線をMNP転出する場合、MNP転出手数料はいつでも3,000円です。

一方、イオンモバイルで新規契約した回線を契約から90日以内にMNP転出すると15,000円の手数料がかかります。通常のMNP転出手数料と比べるとかなり高額です。

新規契約した場合は、最低でも3ヶ月以上利用してからMNP転出しましょう。

ちなみに、MNPを用いない解約では違約金がかかりません。

オンラインで解約できない

イオンモバイルはオンラインで解約できません。

MNP転出の場合はマイページから手続き可能です。

MNPを伴わない解約の場合は電話をするか、即日契約に対応しているイオン店舗に行く必要があります。

他の格安スマホのようにオンラインでサクッと解約できません。

シェアプランにMNP転入する際は名義の統一が必要

シェアプランにMNP転入する際は、事前に名義を統一しておかないといけません。

イオンモバイルのシェアプランでは名義がすべて同一になります。

例えば父親名義で契約し、それを妻と子供の3人でシェアする場合は妻と子供のSIMも父親名義です。

複数の名義で契約できないため、MNPで他社から乗り換える場合は事前に名義を1つにまとめておく必要があります。

さきほどの例のように父親名義でイオンモバイルを契約するなら、転入する前の回線の名義も父親で統一しておかないといけません。

イオンモバイル シェア音声プラン 名義統一

名義が異なる場合はシェアプランにMNP転入できません。

必ず、乗り換える前に名義変更をしてください。

イオンモバイル シェア音声プラン 名義違い

LINEのID検索やキャリアメールが使えない

イオンモバイルではLINEのID検索やキャリアメール、キャリア決済といったサービスが使えません。

LINEのID検索は大手キャリアのシステムを経由して本人認証をしないといけないためです。

キャリアメールやキャリア決済も大手キャリア独自のサービスなので、格安スマホであるイオンモバイルでは使えません。

ただし、いずれも対処法があるためそこまで大きなデメリットではないでしょう。

LINEの友だち追加はQRコードなどで代用できますし、フリーメールを活用すればメールも使えます。

まとめ

以上、イオンモバイルの料金プランとメリット・デメリットについて解説しました。

イオンモバイルは全国のイオン店頭でサポートを受けられます。スマホに詳しくない人でも、安心して利用することが可能です。

最低利用期間がない、1週間無料で借りられるなど初心者向けのサービスが充実していますね。

また、イオンモバイルはシェアプランの月額料金が安いです。家族で格安スマホに乗り換えたい人やサブ端末・タブレットでもデータ通信を利用したい人にも向いています。

ライター紹介
aonegi1993

格安SIMやスマホが好きなフリーランスライター。大学時代に節約のため格安SIMを使い始めたのをきっかけに、スマホライターとして活動中