カウントフリーとは?メリット・デメリットとおすすめの格安スマホまとめ

格安スマホについて調べていると「カウントフリー」という言葉を目にすることがあります。
カウントフリーは対象のサービスがデータ通信量を消費しなくなるサービスです。特定のサービスだけを頻繁に使う人なら、カウントフリーを活用することでスマホ代を節約できますよ。
ただ、格安スマホを使ったことがない人だと
「カウントフリーがどういうサービスなのか分からない」
「どの格安スマホで、どのようなカウントフリーが使えるのか分からない」
といったように疑問も多いでしょう。
今回はカウントフリーのメリット・デメリットと、カウントフリーが使えるおすすめの格安スマホを紹介します。
カウントフリーとは?
カウントフリーは対象のアプリ・サービスがデータ通信量を消費せず使い放題になる機能です。
通常、SNSや動画視聴、ゲームといったアプリ・サービスを利用するとデータ通信量を消費します。
カウントフリーがある格安スマホなら、対象のアプリ・サービスを利用した際の通信がデータ通信量にカウントされません。対象のアプリ・サービスをどれだけ使ってもデータ通信量が減らないわけですね。
例えばSNSがカウントフリーの格安スマホでSNSを4GB、その他の用途を2GB使うとしましょう。本来は6GBのデータ通信を使っていますが、実際に利用したデータ通信量としてカウントされるのは2GBのみです。

カウントフリー対象のアプリ・サービスなら、データ通信量を気にせず使えるようになります。
カウントフリーのメリット
カウントフリーのメリットは以下の3つです。
- データ通信量を大幅に節約できる
- 容量の少ないプランに変更することでスマホ代も節約可能
- 速度制限にかかっても対象サービスは制限されず使える
データ通信量を大幅に節約できる
カウントフリー最大のメリットはデータ通信量を大幅に節約できることです。
対象アプリ・サービスを利用した際のデータ通信が一切カウントされません。特定のサービスをよく使うヘビーユーザーなら、1ヶ月に消費するデータ通信量が10GB以上減ることも多いです。
例えばYouTubeの場合、低画質の動画を毎日1時間見ると1ヶ月で約9GBのデータ通信量を消費します。もしYouTubeがカウントフリーの格安スマホなら、この9GBが丸々0になります。
容量の少ないプランに変更することでスマホ代も節約可能
カウントフリーを活用すると、スマホ代の節約にもつながります。
直接スマホ代が安くなるわけではありません。しかし、カウントフリーによって消費するデータ通信量が減ることで、これまでより容量の少ないプランへの変更が可能です。
結果的に、スマホ代を大幅に節約できます。
例えば毎月YouTubeで17GB、その他で3GB、合計で20GBのデータ通信を使うとしましょう。
通常なら20GBのプランを契約しないといけません。しかし、YouTubeがカウントフリーになる格安スマホなら17GBのデータ消費が0になるので、3GBプランに変更できます。

一般的に20GBのプランは月額5,000円前後、3GBのプランは月額1,600円前後です。このケースなら、カウントフリーにより毎月のスマホ代を3分の1まで減らせます。
カウントフリーはヘビーユーザーであるほど節約効果が大きいですよ。
速度制限にかかっても対象サービスは制限されず使える
カウントフリー対象のサービスは速度制限の影響を受けません。
データ通信量を使い切って速度制限にかかっても、カウントフリー対象のサービスは高速通信の利用が可能です。
例えばYouTubeがカウントフリー対象なら、速度制限にかかってもYouTubeだけは通常通り使えます。
速度制限はかからないに越したことはないですが、カウントフリーなら万が一制限がかかっても安心です。
カウントフリーのデメリット・注意点
カウントフリーのデメリット・注意点は以下の3つです。
- 機能によってはカウントフリーの対象外になる
- 公式アプリ以外を利用すると通信量がカウントされることがある
- カウントフリー利用中は通信速度が遅くなることもある
機能によってはカウントフリーの対象外になる
カウントフリー対象のサービスでも、機能によってはカウントフリーの対象外になることがあります。
例えば音楽ストリーミングサービスの場合、カウントフリーになるのは音楽の再生のみです。
楽曲のダウンロードや、PV・ライブ映像の視聴などはカウントフリーが適用されません。
対象になるかどうかの基準は格安スマホやサービスによって異なります。
カウントフリーを利用する際は対象外の機能について事前にチェックしてください。
公式アプリ以外を使うと通信量がカウントされることがある
カウントフリー対象のサービスでも、公式アプリ以外を使うとデータ通信量がカウントされることがあります。
例えばTwitterは公式アプリ以外に数多くのサードパーティ製アプリがあり、好きなアプリを利用可能です。
実際にアプリストアでTwitterと検索すると、公式以外のアプリがたくさん見つかります。

しかし、Twitterを公式アプリ以外で利用した場合、カウントフリーが適用されずデータ通信量を消費してしまいます。
カウントフリーを利用する際は、できる限り公式アプリを利用しましょう。
カウントフリー利用中は通信速度が遅くなることもある
カウントフリーを利用している間は通信速度が遅くなることがあります。
とくに注意が必要なのが動画系のカウントフリーです。
高画質な動画を長時間再生するとネットワーク全体にかかる負荷が大きくなるため、動画系のカウントフリーは低画質~標準画質で見ることを想定しています。
カウントフリー利用中は通信速度が抑えられ、高画質な動画の再生は難しいケースも多いです。
音楽ストリーミング系のカウントフリーでも、低音質~標準音質を想定しています。高音質の音楽の再生には向いていません。
画質や音質にこだわる場合は要注意です。
カウントフリーが使えるおすすめの格安スマホ
カウントフリーが使える格安スマホはいくつかありますが、その中でもおすすめなのが以下の4つです。
格安スマホ | 対象サービス | カウントフリーの月額料金 |
---|---|---|
BIGLOBEモバイル | 動画、音楽、電子書籍 | 音声通話SIM:480円 データSIM:980円 |
LINEモバイル | LINE、SNS、音楽 | LINEのみ:0円 LINE+SNS(Instagram以外):280円 全対象サービス:480円 |
LinksMate | ゲーム、コンテンツ、攻略サイト、SNS | 500円 |
OCNモバイルONE | 音楽、OCNモバイルONEの一部サービス | 0円 |
BIGLOBEモバイル

BIGLOBEモバイルは動画・音楽・電子書籍などがカウントフリーになる「エンタメフリー・オプション」を利用できます。
エンタメフリー・オプションの対象サービスは以下の通りです。
カテゴリ | アプリ・サービス |
---|---|
動画 | YouTube、AbemaTV、U-NEXT、YouTube Kids |
音楽・ラジオ配信 | Google Play Music、YouTube Music、Apple Music、Spotify、AWA、Amazon Music、LINE MUSIC、radiko、らじる★らじる、dヒッツ、RecMusic、楽天ミュージック |
電子書籍 | dマガジン、dブック、楽天マガジン、楽天kobo |
その他 | Facebook Messenger |
特徴は何といっても動画サービスが見放題になることです。
通信量の消費が激しい動画サービスを、速度制限を気にせず思う存分楽しめます。
エンタメフリー・オプションの月額料金は音声通話SIMなら480円、データSIMなら980円です。
例えば3GBの音声通話SIM+エンタメフリー・オプションなら月額2,080円で動画が見放題になります。
20~30GBの大容量プランを契約するより、圧倒的に安いですね。
LINEモバイル

LINEモバイルはLINE・SNS・音楽サービスがカウントフリーの対象です。
カウントフリーのことを「データフリーオプション」と呼んでおり、契約するデータフリーオプションによって対象サービスが異なります。
データフリーオプション | 月額料金 | 対象サービス |
---|---|---|
LINEデータフリー | 0円 | LINE |
SNSデータフリー※ | 280円 | LINE、Twitter、Facebook |
SNS音楽データフリー※ | 480円 | LINE、Twitter、Facebook、Instagram、LINE MUSIC、Spotify、AWA |
LINEやSNSのヘビーユーザーなら、LINEモバイルにすることでスマホ代を節約できます。
とくにLINEが使い放題になるのはLINEモバイルならではですね。
例えば500MBコース+LINEデータフリーなら、月額1,100円でLINEが使い放題になります。
カウントフリー対象のサービスは速度制限にかかっても制限されないので、LINEがメインの連絡手段の人でも安心ですね。
LINEポイントで支払いができる、LINEアプリから問い合わせできるなどLINEユーザーに嬉しい特典もたくさんありますよ。
LinksMate

LinksMateはゲームアプリやゲーム攻略サイト、SNSなどが使い放題になります。
対象サービスは以下の通りです。
カテゴリ | 対象のアプリ・サービス |
---|---|
ゲーム | アイドルマスターシンデレラガールズ、アズールレーン、グランブルーファンタジー、荒野行動、シャドウバース、プリンセスコネクト!Re:Diveなど70種類以上 |
動画・音楽・電子書籍 | AbemaTV、Abemaマンガ、AWA、OPENREC.tv、サイコミ、niconico、ビデオマーケット、FRESH LIVE、Mirrativ、U-NEXT |
ゲーム関連コンテンツ | enza、グランブルーファンタジースカイコンパス、GameWith、ファミ通.com、Lobi |
SNS | Instagram、Twitter、Facebook |
その他 | App Store※、Google Play※、LinksMate |
LinksMateのカウントフリーオプションは月額500円で利用できます。
特徴は70種類以上(2020年8月現在)のゲームが対象になっていることです。
人気ゲームが数多く対象になっており、ゲームを頻繁にプレイする人ならデータ通信量を節約できます。
動画配信サービスやゲーム攻略など、ゲーマーがよく使うサービスも使い放題です。
さらに、対象のゲームはアカウントを連携することでオリジナル特典をもらえます。
通信速度も速く安定しており、まさに「ゲーマーのための格安スマホ」です。
OCNモバイルONE

OCNモバイルONEでは音楽サービスとOCNモバイルONEの一部サービスがカウントフリーで使い放題になります。
対象サービスは以下の通りです。
カテゴリ | 対象アプリ・サービス |
---|---|
音楽 | Amazon Music、ANiUTa、AWA、dヒッツ、Google Play Music、LINE MUSIC、RecMusic、Spotify、ひかりTVミュージック |
OCNモバイルONEのサービス | 050 plus、マイポケット、OCNモバイルONEアプリ、OCNマイページ |
注目すべきは音楽サービスが使い放題になるMUSICカウントフリーです。
他社のカウントフリーと違い無料で使えます。音楽サービスを頻繁に使う人におすすめです。
ただし、国内で人気が高いApple Musicは対象ではありません。Apple MusicのヘビーユーザーはBIGLOBEモバイルのエンタメフリー・オプションも検討してください。
音楽サービス以外に050 plusやマイポケットなど、一部のOCNモバイルONEサービスもカウントフリーになります。
中でもお得なのがIP電話サービス「050 plus」です。
IP電話はインターネット回線を利用する電話サービスで、通話料が通常の電話より安いという特徴があります。
本来なら050 plusを使うとデータ通信量を消費しますが、OCNモバイルONEなら通信量を気にせず電話が可能です。
通信速度も速く安定しているで、音楽サービスもIP電話も快適に使えますよ。
まとめ
以上、カウントフリーのメリット・デメリットとカウントフリーが使えるおすすめの格安スマホについて解説しました。
特定のサービスをたくさん使う人なら、カウントフリーを活用することでスマホ代を大幅に節約できます。
カウントフリーが使える格安スマホはいくつかありますが、その中でもおすすめなのが以下の4つです。
- BIGLOBEモバイル:動画をたくさん見る人におすすめ
- LINEモバイル:LINE・SNSのヘビーユーザーにおすすめ
- LinksMate:ゲーマーにおすすめ
- OCNモバイルONE:音楽サービスをたくさん利用する人におすすめ
それぞれでカウントフリー対象となるサービスが異なります。自分が普段よく使うサービスがカウントフリーになる格安スマホを選んでくださいね。

格安SIMやスマホが好きなフリーランスライター。大学時代に節約のため格安SIMを使い始めたのをきっかけに、スマホライターとして活動中