LIBMOの料金プランとメリット・デメリット徹底解説

LIBMO ロゴ

LIBMOは東海地方を中心にサービスを展開するTOKAIグループの格安SIMです。

TOKAIグループの光回線とのセット割や共通ポイントへの対応など、TOKAIユーザー向けの特典が多く用意されています。

また、30GBの大容量プランが安く使える割引が多いのも特徴です。データ通信をたくさん使うヘビーユーザーにもおすすめですよ。

一方で全国的な知名度はあまり高くなく、どういったサービスなのか知らない人も多いでしょう。

本記事ではそんなLIBMOの料金プランとメリット・デメリットについて解説します。

LIBMOの料金プラン

LIBMOの料金プランは大きく2種類に分けられます。

  • 通常プラン
  • 30GB専用パック

通常プラン

まずはLIBMOの通常プランからチェックしていきます。

データ通信量音声通話SIMSMS付きデータSIMデータ通信専用SIM
低速のみ1,180円620円480円
3GB1,580円1,020円880円
6GB2,180円1,620円1,480円
10GB2,980円2,420円2,280円
20GB4,680円4,120円3,980円
30GB6,580円6,020円5,980円

低速のみから30GBまで、6種類のデータ通信量が用意されています。

種類は特別多いわけではありませんが、ライトユーザー向けからヘビーユーザー向けまでバランスが良いですね。

月額料金も比較的安く設定されています。

とくに3GBと10GBのデータ通信専用SIMは最安クラスです。

30GB専用パック

TLCプラス
(出典:https://www.libmo.jp/campaign/)

LIBMOの料金プランのうち、30GBプランには条件を満たすことで割引を受けられる専用パックが用意されています。

各割引の条件は以下の通りです。

割引名適用条件
ペア割3030GBプランを2枚のSIMでシェア
TLCプラスTOKAIユーザーがペア割30を利用
学生支援3024歳以下の学生が30GBプランを利用
親子支援3024歳以下の学生とその親の2人で30GBプランをシェア
※いずれも月額362円のWi-Fiオプションの申し込みが必要

学生支援30は24歳以下の学生が30GBプランを利用すると適用されます。

上記の割引の中で唯一データ通信専用SIMも選択可能です。

その他の3つは2枚のSIMカード(1枚は音声通話SIM、もう1枚はSMS付きデータSIMか音声通話SIM)でシェアすると適用されます。

データ通信専用SIMは対象外です。

どの割引も通常なら月額362円のWi-Fiオプションを申し込むことも条件に含まれています。

30GBのデータ通信を利用する場合、普通に30GBプランを契約するより上記の割引を利用したほうが安いです。

音声通話SIM1枚音声通話SIM+SMS付きデータSIM音声通話SIM2枚
通常プラン(30GB)
+Wi-Fiオプション
6,942円7,202円7,762円
ペア割305,670円6,370円
TLCプラス4,980円5,680円
学生支援302,980円
親子支援304,980円5,680円

TLCプラスはTOKAIグループのサービスを利用する必要があります。

また、学生支援30/親子支援30は24歳以下の学生が対象です。

条件が厳しいですが、月額料金は普通に30GBプランを契約するより2,000円以上安くなります。

ペア割30は2枚のSIMでシェアするだけと条件が緩く、それでいて普通の30GBプランよりお得です。

30GBプランを利用したい人はもちろん、30GBプランをシェアしたい人にも向いています。

LIBMOのメリット

LIBMOのメリットは以下の通りです。

  • 30GBプランが安い
  • 最低利用期間・違約金なしで契約できる
  • かけ放題ダブルで通話料の上位3人までかけ放題
  • データ通信量をシェアできる
  • TOKAIグループの光回線とセットで割引
  • TCLポイントが貯まる・使える

30GBプランが安い

LIBMOは30GBのデータ通信を安く使えます。

TLCプラス/親子支援で音声通話SIM+SMS付きデータSIMを利用すると、他社で30GBの音声通話SIMを1枚利用するより大幅に安いです。

もう少し条件が緩いペア割30でも、大多数の格安スマホより安く済みます。

実際に、主要な格安SIMで30GBプランを利用した場合の月額料金をまとめました。

格安スマホ30GBプランの月額料金
LIBMO(ペア割30)5,670円
LIBMO(TLCプラス/親子支援)4,980円
BIGLOBEモバイル7,450円
IIJmio(12GB+20GBオプション)6,360円
LinksMate6,000円
mineo6,510円
OCNモバイルONE5,980円
QTモバイル6,690円
イオンモバイル4,980円

ペア割の時点で、イオンモバイル以外の格安SIMより300~1,000円ほど安くなります。

大容量プランが安いイオンモバイルと比べるとTLCプラス/親子支援で同額、ペア割30だとイオンモバイルが少し安いです。

しかし、上記のイオンモバイルはあくまでも音声通話SIMを1枚だけ利用する場合の料金。

LIBMOで割引を利用すればサブ端末やタブレットでも利用でき、Wi-Fiオプションもついています。

実際に音声通話SIM2枚でシェアする場合はLIBMOが安いです。

  • LIBMO(ペア割):5,670円
  • LIBMO(TLCプラス/親子支援30):4,980円
  • イオンモバイル:5,980円

30GBプランを安く利用したいなら、LIBMOがおすすめですよ。

最低利用期間・違約金なしで契約できる

LIBMO 契約解除料0円プログラム
(出典:https://www.libmo.jp/campaign/)

LIBMOは契約縛り・違約金なしで音声通話SIMを契約可能です。

本来、LIBMOの音声通話SIMには1年間の最低利用期間があり、最低利用期間内に解約すると9,500円の違約金がかかります。

以下の2つのプログラムのいずれかを利用すると、契約縛り・違約金が免除される仕組みです。

  • 契約解除料0円プログラム:契約解除料が0円になる
  • 端末購入サポートプログラム:月額料金が24ヶ月間300円割引&契約解除料が0円になる

SIMのみを申し込む場合は契約解除料0円プログラム、端末セットの場合は端末購入サポートプログラムを利用すれば違約金が0になります。

契約期間や違約金を気にしなくていいので、合わないと思ったらいつでも解約が可能です。

しかも端末購入サポートなら端末代が実質7,200円割引されます。

ただし、詳しくは後述しますがこれらのプログラムはペア割やTLCプラスといった他の割引と併用できません。

かけ放題ダブルで通話料の上位3人までかけ放題

LIBMOでは、通話料の上位3人までは無料で電話ができます。

一般的な10分かけ放題に加えて「かけ放題ダブル」という特殊なかけ放題を利用可能です。

オプション名月額料金内容
10分かけ放題850円1回10分までの通話が何度でも無料
かけ放題ダブル1,300円通話料の上位3番号との通話が何度でも無料
それ以外の番号も1回10分までの通話が何度でも無料

かけ放題ダブルはその月に電話をかけた番号のうち、通話料が高かった上位3番号との通話が何度でも無料になるかけ放題です。

ようするに、毎月3人までは時間・回数を気にせずかけ放題になります。

その他の番号にも10分かけ放題が適用され、1回10分までの通話なら何度でも無料です。

LIBMO かけ放題ダブル

毎月特定の人とだけ長電話をする人なら、かけ放題ダブルを使うと時間や回数を気にせず電話をかけられますよ。

データ通信量をシェアできる

LIBMO データシェア
(出典:https://www.libmo.jp/option/data-share/)

LIBMOは2枚のSIMカードを追加し、最大3つのデバイスで容量をシェアできます。

SIMタイプ月額料金
データ通信専用SIM120円
SMS機能つきデータ通信専用SIM260円
音声通話SIM820円

追加SIMの月額料金が比較的安いので、手ごろな価格で容量をシェアしたい人におすすめです。

高速通信が使えないライトプランはシェアできません。

また、ペア割30/TLCプラス/親子支援でシェアできるのは2枚までです。

TOKAIグループの光回線とセットで割引

LIBMO SIM×光セット割
(出典:https://www.libmo.jp/campaign/simhikariset/)

LIBMOを同じTOKAIグループの光回線とセットで利用すると「SIM×光セット割」が適用され、最大300円の月額料金割引を受けられます。

対象となるのはTNCまたは@T COMが提供する光回線です。

割引額は契約しているLIBMOの料金プランによって異なります。

契約プラン割引額
3GB100円
6GB200円
10~30GB300円

SIM×光セット割は「ISPまとめて請求」を利用して、LIBMOの月額料金とインターネット回線の支払いをまとめるのが条件です。

TOKAIグループの光回線の料金を口座振替で支払っている場合、LIBMOの料金も口座振替で支払えます。

自宅の光回線がTOKAIグループの回線なら、スマホもLIBMOにするのがおすすめです。

TLCポイントが貯まる・使える

LIBMOはTOKAIグループのポイントサービス「TLCポイント」に対応しています。

利用料200円につき1ポイントのTLCポイントが貯まります。

LIBMOの利用のみではそこまでポイントが貯まりませんが、TOKAIグループの他のサービスを利用している場合はポイントが貯まりやすいです。

とくにさきほど紹介した「SIM×光セット割」が適用されると、ボーナスとして毎月50TLCポイントが貯まります。

貯まったポイントは1ポイント=1円としてLIBMOの料金支払いに充てることが可能です。

TOKAIグループのサービスを利用し、ポイントが貯まっている人はLIBMOをよりお得に使えます。

LIBMOのデメリット

LIBMOのデメリットは以下の通りです。

  • 東海地方以外に住んでいる人にはメリットが薄い
  • 回線混雑時は通信速度が遅くなる
  • 低速通信の通信速度も遅い
  • 割引を利用する場合、1年間の最低利用期間がある
  • LINEのID検索やキャリアメールは使えない

東海地方以外に住んでいる人にはメリットが薄い

LIBMOは東海地方以外に住んでいる人だとメリットが薄くなります。

  • TOKAIグループのサービスは東海地方がメイン
  • 店舗があるのは静岡県だけ

TOKAIグループは東海地方を中心にサービスを展開しています。

TLCプラスや光×SIMセット割など、TOKAIグループのサービスと併用する必要がある割引は東海地方以外に住んでいる人だと使いにくいです。

また、LIBMOの実店舗は静岡県にしかありません。

静岡県以外に住んでいる人だと対面によるサポートを受けにくいです。

LIBMOは全国各地で申し込み・利用ができますが、東海地方以外に住んでいるとメリットが薄くなることを覚えておきましょう。

逆に言えば、TLCプラスなどの割引を使わない人・対面サポートが不要な人はこのデメリットを気にする必要はありません。

回線混雑時は通信速度が遅くなる

LIBMOは回線混雑時になると通信速度が低下します。

例として、格安SIMの通信速度比較サイト「keisoku.io」におけるLIBMOの通信速度結果を見てみましょう。

お昼の時間帯になると1Mbpsを下回っているのが分かります。

SNSや簡単な調べものがやっとで、ゲームや動画視聴の利用は厳しいでしょう。

お昼ほどではありませんが、夕方もやや速度が低下しています。

学校の昼休みや帰宅途中の電車内でスマホをよく使う人は、混雑時でも通信速度が落ちにくい格安スマホを利用するのがおすすめです。

低速通信の通信速度も遅い

LIBMOは低速通信の通信速度も遅いです。

速度切り替え機能により、好きなタイミングで高速通信と低速通信を切り替えられます。

ただし、切り替え後の低速通信は最大128kbpsです。

一般的な格安スマホの低速通信が200kbpsなので、他社の半分ほどしか出ません。

ブラウジングやSNSなど、軽い用途でも読み込みに時間がかかるでしょう。

低速通信をたくさん利用したい人は、200kbpsの低速通信をフル活用できる他の格安スマホを選んでください。

なお、ライトプランの低速通信は200kbpsです。

割引を利用する場合、1年間の最低利用期間がある

LIBMOで割引を利用する場合、音声通話SIMには1年間の最低利用期間があります。

契約解除料0円プログラムまたは端末購入サポートプログラムを利用すれば違約金が0円になるのはメリットで述べた通りです。

しかし、これらのプログラムはペア割30やTLCプラスなどの割引と併用できません。

ペア割30やTLCプラスを利用する場合は1年間の最低利用期間が設定され、最低利用期間内に解約すると9,500円の違約金がかかります。

LIBMOを短期間で解約する予定がある人は、割引を利用しないほうがいいでしょう。

LINEのID検索やキャリアメールは使えない

LIBMOでは大手キャリアで使えたLINEのID検索やキャリアメール、キャリア決済が使えません。

LINEのID検索を利用するには年齢認証をする必要があります。

しかし、格安スマホであるLIBMOでは年齢認証ができません。

QRコードなど他の方法で代用するか、LINEモバイル/Y!mobileを契約してください。

キャリア決済・キャリアメールは大手キャリアのサービスなので、格安スマホでは使えません。

キャリア決済はクレジットカードなど他の支払い方法で代用しましょう。

メールに関してはフリーメールを使えばOKです。

どうしてもキャリアメールを使いたい場合はサブブランド(UQモバイル/Y!mobile)も検討してください。

まとめ

以上、LIBMOの料金プランとメリット・デメリットについて解説しました。

LIBMOは30GBプランを安く使えるのが魅力です。とくに30GBプランを2人でシェアする場合は、他社を利用するよりLIBMOの割引を利用したほうが1,000円以上安くなることもあります。

また、TOKAIグループのサービスを利用している人なら30GBプランのさらなる割引やネット回線とのセット割など、メリットが多いです。

すでにTOKAIグループのサービスを利用している人は、スマホもLIBMOにするのがおすすめです。

ライター紹介
aonegi1993

格安SIMやスマホが好きなフリーランスライター。大学時代に節約のため格安SIMを使い始めたのをきっかけに、スマホライターとして活動中