Y!mobileで契約してはいけない!?料金プランとメリット・デメリット徹底解説

Y!mobile(ワイモバイル)は大手キャリアである「ソフトバンク」のサブブランドです。
格安スマホながら自社でも回線を保有しており、通信速度が速く安定しています。さらに電話のかけ放題や家族割引、キャリアメールなど、大手キャリアのような充実したサービスを受けることが可能です。
本記事ではY!mobileの料金プランとメリット・デメリットについて徹底解説します。
Y!mobileの料金プラン
Y!mobileの料金プランは以下の4つです。
- スマホベーシックプラン
- ケータイベーシックプランSS
- データベーシックプラン
- シェアプラン
各プランについて詳しく解説していきます。
スマホベーシックプラン
Y!mobileの主流プランがスマホベーシックプランです。
プラン | データ通信量 | 月額料金 |
---|---|---|
スマホベーシックプランS | 3GB | 2,680円 |
スマホベーシックプランM | 10GB | 3,680円 |
スマホベーシックプランR | 14GB | 4,680円 |
スマホベーシックプランは音声通話の10分かけ放題が付属しています。どのプランでも1回10分までの通話がかけ放題です。
契約から半年間は「新規割」が適用されて月額料金が700円割引されます。さらに契約から1年間はデータ通信量が増量する「データ増量オプション」が無料です。
新規割とデータ増量オプションを適用させた場合の料金プランをまとめました。
プラン | データ通信量(増量後) | 月額料金(新規割適用後) |
---|---|---|
スマホベーシックプランS | 4GB | 1,980円 |
スマホベーシックプランM | 13GB | 2,980円 |
スマホベーシックプランR | 17GB | 3,980円 |
スマホベーシックプランSは1GB、スマホベーシックプランM/Rは3GBの増量です。
1年経過後はデータ増量オプション料500円がかかります。オプション料を支払いたくない場合は無料期間中にオプションを解除してください。
ケータイベーシックプランSS
ケータイベーシックプランSSはY!mobileのガラケー向けプランです。
月額基本料は934円で、ワイモバイルおよびソフトバンクのスマホ・ケータイとは毎日1時~21時まで通話料が無料になります。
データ通信を利用する場合は300円の基本料がかかり、さらに使った分だけ月額料金が高くなります。

1パケットにつき0.005円かかり、110MB以上使うと4,500円になります。以降はそのままの料金で月2.5GBまでデータ通信を利用可能です。
2.5GBで4,500円はかなり割高なので、少しでもデータ通信を使うならスマホベーシックプランを選びましょう。Y!mobileではスマホベーシックプランS/Mでもガラケーを使えます。
ケータイベーシックプランSSはあくまで電話をメインで使う人向けです。
データベーシックプラン
データベーシックプランはデータ通信のみ使える、タブレット向けのプランです。
プラン | データ通信量 | 月額料金 |
---|---|---|
データベーシックプランS | 1GB | 1,980円 |
データベーシックプランL | 7GB | 3,696円 |
データベーシックプランはタブレットとのセットでのみ契約できます。SIMカードのみを契約し、手持ちのタブレットに挿して使うことはできません。
手持ちのタブレットで使う場合はスマホベーシックプランを利用するか、次に紹介するシェアプランを使いましょう。
シェアプラン

データベーシックプランはタブレットとのセットでしか契約できません。手持ちのタブレットを使いたい時はスマホベーシックプランを契約してもいいですが、安く済ませたいなら「シェアプラン」を検討しましょう。
シェアプランは最大3枚のSIMカード(子回線)を追加して容量をシェアできるプランです。
スマホベーシックプランまたはデータベーシックプランにSIMカードを追加して利用します。シェアプランを単体で使うことはできません。
例えばスマホベーシックプランMにシェアプランでSIMを2枚追加すれば、合計3枚のSIMで9GBのデータ通信を分け合うことが可能です。
シェアプランの月額料金をまとめました。
プラン | シェアプランの月額基本料 |
---|---|
スマホベーシックプランS | 980円 |
スマホベーシックプランM/R | 490円 |
データベーシックプランS | 980円 |
データベーシックプランL | 0円 |
シェアプランの月額料金は本来980円ですが、スマホベーシックプランM/RおよびデータベーシックプランLでは「シェアプランセット割」が適用され、月額料金が割引されます。
シェアプランの月額料金は追加するSIMカードの枚数に関係なく固定です。例えばスマホベーシックプランMなら1枚追加しても3枚追加しても490円で済みます。
どうせ料金が同じなら、3枚申し込むのがお得です。
Y!mobileのメリット
Y!mobileのメリットは以下の10個です。
- 通信速度が速い
- スマホベーシックプランM/Rは低速通信が1Mbps
- 電話の完全かけ放題がある
- 60歳以上は完全かけ放題が無料
- 無料でYahoo!プレミアム会員になれる
- 家族割で2回線目以降は500円の割引
- 対象の光回線とのセットで500円の割引
- キャリアメール・キャリア決済が利用できる
- LINEのID検索機能を利用できる
- 直営店舗が全国に1,000店舗以上
通信速度が速い
Y!mobileは通信速度が速く安定感も抜群です。
他の格安スマホ(格安SIM)は大手キャリアから回線の一部を借りています。借りられる回線には限度があるため、利用者が増えて回線が混雑する時間帯は通信速度が低下しやすいです。
一方、Y!mobileは親会社であるソフトバンクの回線だけでなく、自社で保有している回線も利用しています。平日お昼や夕方なども回線が混雑しにくいため、通信速度が低下しにくいわけですね。
時間帯に関係なく、スマホを快適に使えますよ。
スマホベーシックプランM/Rは低速通信が1Mbps
スマホベーシックプランM/Rは低速通信が最大1Mbpsと速いです。
1Mbpsの速度が出れば、以下のような用途は快適に使えます。
- SNS、LINE
- ブラウジング
- 音楽ストリーミング
- 地図アプリ
- 動画視聴(標準画質)
高画質な動画の視聴や大容量ファイルのダウンロードを除けば、たいていの用途は低速通信でも快適に使えます。
データ通信量を使い切ってしまっても、安心ですね。
ちなみにプランSの低速通信は最大128kbpsでしたが、2020年10月14日より300kbpsにアップしました。
プランM/Rよりは遅いものの、SNSやLINEくらいなら問題なくこなせます。
電話の完全かけ放題がある

Y!mobileでは月額1,000円で国内電話がかけ放題になる「スーパーだれとでも定額」が使えます。
完全かけ放題が使える格安スマホ(格安SIM)はほとんどないため貴重です。
Y!mobileのスマホベーシックプランは標準で10分かけ放題がついています。短い電話をする人ならそれで十分ですが、長電話する人だと10分では物足りないです。
スーパーだれとでも定額があるY!mobileなら、長電話する人も安心して乗り換えられます。
60歳以上は完全かけ放題が無料
60歳以上の人が「かんたんスマホ」とセットでスマホベーシックプランを契約すると「スーパーだれとでも定額」の月額料金が無料になります。
追加料金なしで、国内通話がかけ放題です。例えばスマホベーシックプランSなら月額2,680円で電話がかけ放題になります。
メールやLINEより電話をたくさん使うことが多いシニア層にはうれしい特典ですね。
無料でYahoo!プレミアム会員になれる
Y!mobile契約者は通常462円の月額料金がかかる「Yahoo!プレミアム会員」に無料でなれます。普段からYahoo!プレミアムを利用している人は実質462円の割引です。
Yahoo!プレミアム会員になるとさまざまな特典を受けられます。
- Yahoo!ショッピングやPayPayモール利用時の還元率が常に5%になる
- PayPayのキャンペーンでポイント還元率アップなどの優遇を受けられる
- 雑誌や漫画が読み放題
- プロ野球のパ・リーグLIVEが無料
- Yahoo!トラベルのクーポンがもらえる
とくにお得なのがYahoo!ショッピングやPayPayモールで買い物をした際の還元率が5%にアップする特典です。普段からYahoo!ショッピングやPayPayモールで買い物をする人なら、この特典だけでY!mobileにする価値があります。
家族割引で2回線目以降は500円の割引

Y!mobileを家族で利用すると「家族割引」が適用され、2回線目以降の月額料金が500円割引されます。
適用されるのは最大9回線まです。割引は条件を満たす限りずっと続きます。
対象のプランはスマホベーシックプランとデータベーシックプランLです。各プランで家族割引が適用された場合の月額料金をまとめました。
プラン | 月額料金 | 家族割引適用後の月額料金 |
---|---|---|
スマホベーシックプランS | 2,680円 | 2,180円 |
スマホベーシックプランM | 3,680円 | 3,180円 |
スマホベーシックプランR | 4,680円 | 4,180円 |
データベーシックプランL | 3,696円 | 3,196円 |
Y!mobileの家族割引では同姓・同住所の家族はもちろん、離れて暮らす家族や姓が違う同居人も対象になります。
別の場所に住む親せきや一人暮らしの子供、さらには同居中の友だち・恋人とも割引を組むことが可能です。
対象の光回線とのセットで500円の割引
Y!mobileを対象のネット回線とセットで使うと「おうち割 光セット(A)」が適用されて月額500円の割引を受けられます。
対象となるネット回線およびY!mobileのプランは以下の通りです。
対象のネット回線 | Y!mobileの対象プラン |
---|---|
SoftBank Air、SoftBank光 | スマホベーシックプラン、データベーシックプランL |
おうち割 光セット(A)はさきほど解説した家族割引とは併用できません。
家族割引とおうち割 光セット(A)は割引額で比較するとどちらも一回線当たり500円で同じです。しかし、家族割引は2回線目以降から適用なのに対して、おうち割 光セット(A)は1回線目から割引が適用されます。
したがって、両方の条件を満たしているならおうち割 光セット(A)がお得です。
例えば4人家族で契約する場合、家族割引が適用されるのは3人だけですがおうち割 光セット(A)は4人まで適用されます。
割引 | 適用人数(4人家族の場合) | 月額料金の割引額合計 |
---|---|---|
家族割引 | 3人 | 1,500円 |
おうち割 光セット(A) | 4人 | 2,000円 |
キャリアメール・キャリア決済が利用できる
Y!mobileではキャリアメールとキャリア決済が利用可能です。どちらも大手キャリア独自のサービスであり、基本的に他の格安スマホ(格安SIM)では利用できません。
キャリアメールは携帯キャリアが提供するメールサービスです。例えばドコモなら「@docomo.ne.jp」というアドレスが使えます。
格安スマホでもGmailなどのフリーメールを使えばメールは可能です。しかし、フリーメールはキャリアメールに送信すると迷惑メールフィルタにブロックされる恐れがあります。
Y!mobileではキャリアメールが利用できるので、その心配がありません。
キャリア決済はスマホ代と一緒にショッピングやアプリ課金などの料金を支払うサービスです。

一部の格安スマホでもキャリア決済が使えますが、アプリストアのみ利用できるなど機能は限定的です。Y!mobileでは親会社であるソフトバンクのキャリア決済をそのまま使えます。
大手キャリアでキャリアメールやキャリア決済を利用していた人でも、Y!mobileなら使い勝手がほとんど変わりません。
LINEのID検索機能を利用できる
Y!mobileはLINEのID検索機能が利用できます。
ID検索機能を使うにはLINEの年齢認証が必要です。LINEの年齢認証は大手キャリアのシステムを経由するので、他の格安スマホ(LINEモバイル除く)ではできません。
Y!mobileは親会社であるソフトバンクのシステム「My SoftBank」を利用して年齢認証ができます。
格安スマホでもID検索機能を使いたい人にもおすすめです。
直営店舗が全国に1,000店舗以上ある

Y!mobileは直営店舗である「ワイモバイルショップ」が全国各地に1,000店舗以上あります。
ワイモバイルショップでは契約はもちろん、機種変更や契約内容変更、修理受付といった手厚いサポートを受けることが可能です。
他にもショップを設けている格安スマホ(格安SIM)はいくつかありますが、ショップが都市部にしかなかったり、サービス内容が契約だけだったりとサポート内容はイマイチなことも多いです。
Y!mobileなら対面でしっかりとしたサポートを受けたい人でも安心して使えます。
Y!mobileのデメリット
Y!mobileのデメリットは以下の通りです。
- 速度切り替えができない
- 余ったデータ通信量の繰り越しができない
- 月額料金は他の格安スマホよりやや高い
速度切り替えができない
Y!mobileは速度切り替えができません。
他社だと高速通信と低速通信を任意に切り替え、うまくデータ通信量を節約することが可能です。Y!mobileは速度切り替えができないので、この節約方法は使えません。
スマホベーシックプランM/Rは低速通信が1Mbpsと速く、たいていのことは低速でも快適に利用できます。せっかく低速通信が速いのに、速度切り替えができないのはもったいないですね。
余ったデータ通信量の繰り越しができない
Y!mobileは余ったデータ通信量を翌月に繰り越せません。
他の格安スマホ(格安SIM)は月末にデータ通信量が余った場合、翌月に繰り越すことが可能です。
一方、Y!mobileはデータ通信量を繰り越せないので、翌月になると余ったデータ通信量はすべて破棄されます。
例えば3GBプランを契約していて、今月は1GB残ったとします。
他社の場合は翌月にデータ通信量を引き継ぐので、翌月は3GB+1GB=4GB使えます。Y!mobileはデータ繰り越しができず余った1GBは破棄されるので、翌月も3GBのままです。

月額料金は他の格安スマホよりやや高い
Y!mobileの月額料金は他社よりやや高いです。
例として3GBの音声通話SIMの月額料金を他社と比較してみました。
格安スマホ | 3GBプランの月額料金 |
---|---|
Y!mobile | 2,680円 |
BIGLOBEモバイル | 1,600円 |
IIJmio | 1,600円 |
LINEモバイル | 1,480円 |
mineo(au回線) | 1,510円 |
OCNモバイルONE | 1,480円 |
UQモバイル | 1,980円 |
他社より1,000円ほど高いことが分かります。Y!mobileは10分かけ放題込みの料金ですが、一般的な10分かけ放題は月額800円くらいなので、それを考慮しても他社よりやや高いです。
通信速度が速い、LINEのID検索機能が利用可能、キャリアメールやキャリア決済にも対応するなど、サービス内容は大手キャリアに引けを取らないほど充実しています。
その分、月額料金も大手キャリアと格安スマホの中間に位置しているわけですね。
まとめ
以上、Y!mobileの料金プランとメリット・デメリットについてまとめました。
Y!mobileは充実したサービス内容が売りです。
キャリアメールにキャリア決済、LINEのID検索など、他の格安スマホでは利用できない機能が使えます。
通信速度が安定しており実店舗も多数展開、完全かけ放題も使えるなど、サービス内容は大手キャリアと比べてもそん色ないと言っても過言ではありません。
スマホ代を節約しつつ、大手キャリアと変わらない使い勝手を維持したい人におすすめです。

格安SIMやスマホが好きなフリーランスライター。大学時代に節約のため格安SIMを使い始めたのをきっかけに、スマホライターとして活動中